旅 11日目 その1 高松~大窪寺

のんびりゆっくり9時に起床。

昨夜は隣の部屋が遅くまで馬鹿騒ぎしていたのと、ベッドがフカフカ過ぎて寝付けなかった(笑)

チェックアウトは12時なので、焦ることなく荷物を片付けてテレビを見ながら朝ごはん。

そして朝風呂に入り10日ぶりにヒゲを剃った。

さらば、ヒゲちゃん。

また会おう。
10:30頃にようやくチェックアウト。

フロントに人はおらず、鍵は返却ボックスに投入するだけ。

さあ、今日はいよいよ結願の日。

84番屋島寺へ向かいます。

屋島寺へはドライブウェイを走って行くのだが、昨日聞いた話によると原付は通行出来ないらしい。

原付、自転車、徒歩の人はドライブウェイではなく遍路道から寺を目指すことになる。

標識に従って進むとドライブウェイへ誘導されるので注意が必要です。

僕はまんまとドライブウェイに誘導されました(笑)

ドライブウェイ入口から少し引き返して小学校の横を通り、急な坂道を上がると階段が現れます。

階段の手前の空き地にバイクを置いて徒歩で進む。



階段は最初だけで後は登り坂。



山頂までずっと舗装されていて歩きやすいし、木漏れ日の美しい道。

20分程で山頂に到着。

歩いてる人が多いなーと思っていたら屋島山登山ランキングなるものがあった。

山頂のポストに登った日付と名前を書くと、回数に応じて番付がなされるもよう。

大横綱のトップは12000回も登っていた。

それだけ登りたくなる気持ちもわかるぐらいに気持ちの良い散歩道でした。

参拝を済ませて下山している途中に凄くキレイなトカゲ?を発見。

しっぼが鮮やかな青色。



あいつは何者なんだろう。

下山してバイクに戻ると昨日途中から同じタイミングで回っていた道後ナンバーの原付がいた。

今日も僕と同じ行程のようだ。


国道を走りながら昼ごはんを食べようと店を探す。

うどんじゃなくてしっかりしたものが食べたい。

そこで発見したのが「おくどさん」という定食屋。

自分の食べたいものをとっていくスタイルのお店で、安くて美味しい。



迷った結果、ご飯(中)、鯖の塩焼き、玉子焼き、サラダで合計640円。

肉や魚などの焼き物は全て炭火焼、玉子焼きは注文してからその場で焼いてくれる。

ご飯は店で精米して浸した後にかまどで炊き上げる。

玉子焼きが甘かったことにカルチャーショックをうけた。

美味しくいただいて、大満足で出発。

次は85番 八栗寺。

標識に従って進むとケーブルカー乗り場に辿り着いた。

乗り場のおっちゃんに他に道はないかと聞くと、裏参道から回れるとのこと。

国道に戻ってしばらく走り、グーグルマップを頼りに裏参道へ。

凄まじい数の毛虫トラップをかわしながら勾配21%の急坂を登る。

道後ナンバーの原付姉ちゃんは半ヘルだったけど、毛虫トラップに引っかからなかったんだろうか。

帰りは毛虫トラップをかわしきれず、何匹か連れて下山。

下山後に服を脱いでばっさばさと毛虫を振り落とした。

86番、87番の寺を順調に回り終え、残すところあと一つ。

足掛け3年、ママチャリから始まった四国八十八カ所巡礼の旅が終わりに近づいていた。


僕が遍路を始めたのは3年前の7月。

3年前、大学を卒業した僕は日本一周の旅に出ようと準備を進めていた。

旅の相棒はカワサキのW650。

7月に出発する予定だったので、一人暮らししていた家を出ますと家主に電話したのが5月の末。

その3日後にW650を盗まれ、日本一周計画が頓挫してしまう。

淡々と流れる日々の中でふと思いついた。

バイクがないなら自転車で行くか?

その時乗っていた自転車は中古で買った24インチのママチャリ。

日本一周できるかどうかはわからないが、とりあえず実家までママチャリで帰ってみよう。

小さな箱に生活用品を入れて荷台に括り付け、銀マットと寝袋、リュックの中に着替えを詰めて走り出した。

出発した日は夜から雨が降った。

次の日は物凄く天気が良くて、実家への道を通り越して淀川沿いを延々と走った。

どこに行くかなんて決めずに当てもなく走り、野宿をしながらひたすら西へと向かった。

今なら戻れる、まだ帰れる、そう思いながらペダルを漕ぎ続けた僕は、何時の間にか岡山に辿り着いていた。

長い登り坂を越えて海に出て、出港間際のフェリーに乗り込み四国へ。

何となく走って徳島についた頃、母から電話がかかってきた。

何も言わずに出てきていたことを思い出し、徳島に居ると伝える。

「じゃあせっかくやし八十八カ所、行けるとこまで行ってきたら?今しかできひんやろ?」

かーちゃん、フリーダムだね。

四国八十八カ所巡り、つまりはお遍路さん。

まぁ、それもありかと思って翌日には1番札所へ。

ここから僕の遍路が始まった。

しかし、寺を回りながら思う。

このまま続けていいんだろうか?

ただ「何となく」で始めた遍路、自分の行動に疑問を持った。

僕は納得できないことはやりたくないという頑固者なので、一度疑問を持つとそれが心にひっかかり続ける。

そんな時に徳島の街中で一人のおじさんと出会う。

おじさんも過去に八十八カ所回ったことがあると言っていた。

ジュースをお接待されながら、遍路を始めたけど続けるか迷っているという話をした。

「中途半端な気持ちでやるのはお大師さんにも、本気で歩いている人達にも失礼だ」

そう言われた。

その時、不思議なことに僕の心のひっかかりがスッと解けた。

そうか、中途半端だから納得できないんだ。

何も定まっていない、何となくの旅。それもありだろう。

だけどその時の僕にはそれがダメだった。

遍路はいったん中止して、実家に帰ることにした。

きちんと自分を立て直して、納得して八十八カ所回ろう。

それから縁あって就職し、長期休暇を利用しては四国に渡った。

今年の3月に仕事の契約期間が終了したので、今度こそ日本一周の旅へ。

四国は後回しにしようかと思ったけど、やっぱり中途半端なまま旅に出るのは気持ちが悪い。

四国八十八カ所巡礼を終わらせて、旅の無事を願ってからスッキリ旅立ちたい。

思うように進まなくて3年かかった遍路が、もうすぐ終わる。


88番 大窪寺まで10キロの標識が出た。

長い長い坂道を登りながら、そりゃもう色んなことを考えたし少し泣きそうになった。

そして一つの結論に達するが、それはまた別の話し。

16時。大窪寺に到着。

山門をくぐり、いつも通りに参拝。

感動を噛み締めながら納経所で御朱印をいただくはずが、納経所があり得ない程混雑している。

おばちゃん集団とかぶったorz

どうやら八十八カ所巡礼の結願証を発行してもらえるらしく、それで更に混雑しているようだ。

そんなおばちゃん集団の中にアメリカンなかんじのお遍路さんがいた。

彼も証明書が欲しいけど、英語で名前を書いてもらえないと知ってガッカリしていた。

それをおばちゃん集団が片言の英語でフォロー。

彼はカタカナだけど、自分の名前が入った証明書を手にして嬉しそう。

長いこと待たされたけど、何だか僕も嬉しくなった。

おばちゃん集団が去ってからようやく御朱印をいただけた。

納経帳をカバンにしまい込む。



予定より一日早く終わったので、明日は高野山にお礼参りして帰ろう。


後編へ続く。
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プロフィール

まっきー

Author:まっきー
愛車スーパーカブ110PROに生活道具を積んで日本一周の旅へ…。

2012年4月28日に大阪を出発。
時計回りに日本を走り回り、たまに実家に帰りつつ2013年6月7日、大阪へ帰着。

2013年6月30日、日本縦断に出発。北海道とねぶた祭りを楽しんで南下、鹿児島まで行く予定が途中の四国で満足してしまい、10月4日に大阪へ戻る。

日本一周+縦断?での走行距離は39590km。
地球一周分くらい?

2014年7月、3度目の北海道へ。
僕はいったいどこまで行けば気が済むんだろうか(笑)





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